ブランドセーフティとは？その重要性や対策方法まで徹底解説！

有効なマーケティング施策として利用している企業も多いWeb広告。

PRを効率的に行うために大きなメリットがあるWeb広告ですが、逆にこの広告が原因となりブランドイメージの低下を招いてしまう可能性があることをご存じでしょうか。

今回はWeb広告の運用において重要な「ブランドセーフティ」といった取り組みについて、その重要性や取り組みのポイントなどをご紹介していきます。

1.　ブランドセーフティとは？

ブランドセーフティとは、ブランドを毀損する可能性のある不適切なコンテンツに広告が表示されないよう、広告主のブランドを守る取り組みのことです。

テレビや新聞などに掲載されるようなマス広告とは異なり、Web広告は様々な場所に配信されることになります。

ブランドセーフティと混同されやすい言葉としてブランドイメージに適合するコンテンツへの配信を表す「ブランド適合性」がありますが、これとは違ってブランドセーフティはブランドイメージの低下リスクを回避することが目的となっており、ブランドを守るために欠かせない取り組みであるということですね。

2.　ブランドセーフティの重要性

ブランドセーフティの重要性は、運用型Web広告の活発化に伴って非常に急速に高まっています。

違法性のあるサイトや公序良俗に反するようなサイト・コンテンツ上に自社の広告が掲載されてしまうことで、

• ユーザーからの信頼低下によるブランドイメージの低下
• 広告費が反社会的勢力への収益となってしまう

といった大きな2つのリスクが生じます。

不適切なサイトに広告が配信されていた場合、ユーザー目線では該当のサイトとの関連性を考えてしまうこともあるでしょう。

また、サイトやコンテンツ自体に問題がなくても、例えば飲酒運転での交通事故の動画にお酒の広告が掲載されてしまう、といったような、広告とコンテンツのミスマッチによってもユーザーがネガティブなイメージを持つことも考えられます。

2-1.　ブランド毀損が起こる事例

広告によりブランド毀損が起こる代表的な事例として上げられるのが、以下の3つです。

• 不適切なサイトへの広告配信
• 関連性のない・もしくはミスマッチなサイトへの広告配信
• ドメインスプーフィングの被害

ドメインスプーフィングとは、悪質サイトの運営者が広告掲載先のドメインになりすますことで広告収益を不正に得ようとする詐欺被害です。

本来掲載されるはずだったサイトには掲載されず無駄な広告費が発生してしまうだけでなく、悪質サイトに掲載されることでのイメージ低下を招く恐れもあります。

3.　ブランドセーフティのガイドラインや各掲載先の取り組み

ブランドセーフティは安全な広告出稿のために欠かせない概念であるため、広告関連団体や広告掲載先でもガイドラインを定めるなどの取り組みが行われています。

3-1.　JIAA・JAAによるガイドライン

日本インタラクティブ広告協会（JIAA）、日本アドバタイザーズ協会（JAA）といった2つの広告関連団体では、ブランドセーフティを次のように定義づけています。

JIAA	広告掲載先の品質確保による広告主ブランドの安全性
JAA	ブランドを毀損する不適切なページやコンテンツに広告が表示されるリスクから、安全性を確保する取り組みのこと

こういった定義の上で、日本広告業協会（JAAA）を含めた3団体を中心に一般社団法人デジタル広告品質認証機構（JICDAQ）が立ち上げられています。

JICDAQにおける第三者認証により、登録事業者は安全な広告配信が可能な事業者であるという認証を得られます。

3-2.　Youtube・Xにおける取り組み

動画配信サービスYouTubeでは、広告掲載のルールや不適切なコンテンツを明示した広告掲載に適したコンテンツのガイドラインを定めています。

またX（旧Twitter）においても、性的コンテンツや過激なコンテンツの禁止など、広告が配信される条件をポリシーによって定めているなど、各広告掲載先でもブランドセーフティへの取り組みはしっかりと行われていますね。

4.　ブランドセーフティへの取り組み方

それでは、企業がブランドセーフティに取り組むには具体的にどうすればよいのでしょうか。

取り組みの方法・ポイントとして、以下の4点についてご紹介していきます。

• 自社のブランドセーフティへの理解
• ホワイトリスト・ブラックリストの作成と活用
• プライベート・マーケット・プレイスの利用
• 対策ツールの利用

4-1.　まずは自社のブランドセーフティについて考える

まずは、自社のブランド適合性を理解し、ブランドセーフティで行うべき内容を考えましょう。

不適切なコンテンツに注意することはもちろんですが、前述したように広告のミスマッチを起こさないことも重要です。

例えばお酒を販売している企業が、安全なコンテンツだからと子供向けコンテンツに広告を配信しても未成年飲酒の助長などと取られてしまいかねません。

自社の広告が適していないコンテンツに関しても理解しておくことが必要です。

4-2.　ホワイトリスト・ブラックリストの作成と活用

広告配信先を慎重に選択するため、リストを作成するのもおすすめです。

信頼できるコンテンツをホワイトリストに、不適切なコンテンツや怪しいドメインなどはブラックリストに振り分けて、広告配信先を間違えないようにリスクを回避しておきましょう。

4-3.　PMP（プライベート・マーケット・プレイス）の利用

PMPとは、広告主と配信先のメディアを限定した広告取引です。

出稿前にどのようなコンテンツに広告が配信されるのかを確認できるため、広告配信先の品質を担保できるでしょう。

4-4.　対策ツールの利用

アドベリフィケーション対策ツールと呼ばれる、広告検証ツールを活用するのも良いでしょう。

対策ツールを活用することで、以下の3つを検証し、対策することができます。

• ブランドセーフティ（不適切なコンテンツに掲載されていないか）
• アドフラウド（広告詐欺が行われていないか）
• ビューアビリティ（広告がユーザーに実際に見られているか）

その内容や機能はツールによっても異なりますが、ツールを利用することで効率的にブランドセーフティへの対策が行えます。

5.　ブランドイメージ向上・ブランドを守る対策は「ブランドクラウド」にお任せ

ブランドセーフティへの対策を行うことには、ブランド毀損のリスクを避けるだけでなく、広告を効果的に用いてブランド認知の拡大・ブランドイメージの向上へとつながります。

より効果的にブランドイメージ向上を目指したいという方は、ぜひ弊社「ブランドクラウド」にお任せください。

弊社では、アメリカで統計的手法を用いて構築された体系的なアプローチによって行われる、ブランドクラウドならではのブランドリフティングサービスをご提供しております。

ブランドクラウドのサービスでは企業・製品・サービスの「ブランディング」「評判改善」「認知度向上」を大きなポイントとしており、ブランド周知のための総合的な戦略のご提案や運用を行うことはもちろん、ブランディングの効果を科学的なアプローチにより効果的に測定し、分析することが可能です。

またブランドセーフティへの取り組みを行っていないと、炎上や不信感によりブランドイメージが低下してしまうという可能性があります。

そういった場合には、自社ブランドのポジティブな認知度を向上させるために、まずインターネット上のネガティブなイメージを改善することも重要です。

ブランドクラウドでは、こういったリスクをAIにより調査・分析し、風評被害へのリスクを根本から対策いたします。

ブランドの認知度・イメージの向上やネガティブなイメージの改善にお悩みの方は、ぜひ一度ブランドクラウドにご相談ください。

まとめ

今回の記事では、安全なWeb広告配信に不可欠なブランドセーフティについて、その重要性やポイントなどを詳しくご紹介しました。

ブランドセーフティへの対策を怠ってしまうと、ユーザーからの不信感や炎上などにつながってしまう恐れもあり、ブランドイメージが傷つくことになりかねません。

Web広告を活用する企業は、しっかりと意識していきましょう。

ブランドイメージの改善・向上を目指す際には、ブランドクラウドをぜひご利用くださいね。