マーケティングにおける「第一想起」とは?その重要性や獲得方法を解説
企業のマーケティングにおいて、ブランドや商品・サービスの認知度の指標となる「第一想起」という言葉をご存じでしょうか。
第一想起はユーザーの商品・サービスの購入の決定にも関わる要素であり、企業にとって重要な指標になります。
しかし、「言葉だけは聞いたことがあるがよく知らない」という人も中にはいるのではないでしょうか。
今回はそんな方に向けて、「第一想起」について、その概要や獲得の方法などをご紹介していきます。
目次
1. 第一想起とは?
マーケティングにおいて「第一想起」とは、一番最初に頭に思い浮かべるブランドや商品のことを指します。
例えば「ビールと言えば?」と聞かれたときに、人気のブランドやお気に入りのブランドなど、思い浮かべる商品がありますよね。
その思い浮かべたブランドが、第一想起になるということです。
第一想起を獲得しているということは、そのユーザーにとってそのブランドの認知度や信頼度が高いということとつながるため、マーケティングにおいては重要な指標のひとつとして注目されているのです。
1-1. 純粋想起とは
マーケティング・ブランディングでは、第一想起の他にも2つの認知度の指標があります。
まずは、純粋想起です。
純粋想起とは、例えば先ほどの「ビールと言えば?」という質問のように、ヒントとなるものがない状態で思い浮かべることを指します。
純粋想起の中でも一番に思い浮かべたものが、第一想起になるということですね。
1-2. 助成想起とは
純粋想起とは反対に、ヒントとなるものを与えられて思い浮かべるのが助成想起です。
アンケートで選択肢を並べて「この中で知っているものを選択してください」といった形にしたり、パッケージの写真などを提示したうえで想起してもらうのが助成想起になります。
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2. 第一想起はなぜ重要なの?
それでは、第一想起はなぜマーケティングで重要視されているのでしょうか。
2-1. 売上につながりやすい
商品購入やサービスの利用を決める際、ユーザーは知っている商品の中からニーズが高いものを選びます。
認知度や信頼度が高い、つまり第一想起を獲得しているブランドは、購入検討の場に挙がる機会が多く、売上に直結しやすいということになるでしょう。
そのため、第一想起を獲得することが重要だとされているのですね。
2-2. 潜在的な顧客を獲得できる
ユーザーの購入までのプロセスは、商品を知らずニーズがまだない潜在層から、準顕在層、顕在層、そして商品を知り実際の検討の段階にある明確層までの大きく4段階に分けられます。
第一想起獲得のための施策はまだ商品を知らない潜在層・準顕在層への効果的なアプローチとなり、潜在的な顧客の獲得につながるというのも、注目されているポイントのひとつです。
2-3. 指名検索数の増加につながる
指名検索とは、企業名や商品名・サービス名などを含んだ検索のことを指します。
第一想起を獲得することは、指名検索数の増加にもつながります。
指名検索してもらえるようになれば関連の検索ワードの影響も避けることができ、自社コンテンツへ流入しやすくなります。
また、指名検索を行うユーザーはすでに商品を認知しており、興味のあるユーザーのため、購入などコンバージョンにつながりやすい傾向にあるでしょう。
3. 第一想起の獲得方法
第一想起を獲得するのに必要なのは、認知度の向上です。
ユーザーにブランドを認知してもらい、また定着させるような施策を行うことが必要になるでしょう。
ブランドの認知拡大には、広告やPRなど、ユーザーの目に触れる機会を増やし、無意識的にブランドを刷り込むことが効果的です。
SNSなどでの広告活動やWebCMなど方法は様々ですが、接触頻度を高め、関心を持ってもらうことが第一想起獲得への一歩となるということですね。
3-1. 企業の第一想起の獲得事例
実際の第一想起の獲得事例としては、世界的に人気のハンバーガーチェーンの例などがありますね。
現在もSNSなどのメディアで第一想起獲得に有効な宣伝活動を多く行っていますが、これまでも日本での展開時当初からテレビCMなどで一貫したキャッチフレーズやキャラクターを掲げており、その印象を刷り込むことに成功しています。
認知度が高まってからもユーザーに興味を持ってもらえるよう、定期的なイベントや期間限定メニュー・新メニューの発表と宣伝など、常に効果的なマーケティングを展開しています。
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4. 第一想起獲得の注意点
ここまででその重要性を知り、第一想起獲得を早速進めたいと考えている方も多いと思いますが、第一想起の獲得には注意しなければならないこともあります。
それは、
- 競合との差別化を図る
- ネガティブなイメージでの想起とならないよう注意する
ということです。
純粋想起では、競合も含め第一想起だけではなく複数の候補が挙がるでしょう。
第一想起を獲得しているということはそのユーザーの意識の中で一番印象が強いということになりますが、この印象はポジティブなものだけでなく、ネガティブなものであることもあり得ます。
調査の際には、ユーザーのニーズをより明確にさせることが重要になるでしょう。
また実際に第一想起の調査を行う場合、正確な調査を行うために純粋想起よりも先に助成想起の設問を置かないよう注意しましょう。
純粋想起はヒントのない純粋な想起調査を目的としているため、先に助成想起でヒントを得てしまうと結果を左右してしまう可能性があります。
5. ブランド認知度の向上はブランドクラウドにお任せください
第一想起獲得に重要な認知度向上や、企業価値向上を行いたい方は、ぜひ弊社「ブランドクラウド」にお任せください。
弊社では、アメリカで統計的手法を用いて構築された体系的なアプローチによって行われる、ブランドクラウドならではのブランドリフティングサービスをご提供しております。
ブランドクラウドのサービスでは企業・製品・サービスの「ブランディング」「評判改善」「認知度向上」を大きなポイントとしており、ブランド周知のための総合的な戦略のご提案や運用を行うことはもちろん、ブランディングの効果を科学的なアプローチにより効果的に測定し、分析することが可能です。
またSNSなどでマーケティングを行うことが当たり前になっている現代では、炎上など、その過程のトラブルでブランドイメージが低下してしまうという可能性もゼロではありません。
そういった場合には、自社ブランドのポジティブな認知度を向上させるために、まずインターネット上のネガティブなイメージを改善することも重要です。
ブランドクラウドでは、こういったリスクをAIにより調査・分析し、風評被害へのリスクを根本から対策いたします。
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まとめ
今回の記事ではマーケティングの指標である第一想起について、その重要性から獲得の方法まで詳しくご紹介しました。
第一想起は売上にも直結する、企業のマーケティングにとって重視すべき指標です。
本記事を参考に、ぜひ獲得を目指してみてくださいね。
第一想起獲得のため、ブランドの認知度を向上に力を入れたいという方は、弊社ブランドクラウドをご利用ください。
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