ポリコレとは？その意味と意識すべき理由、炎上防止のための対策まで解説

多様な価値観が広がる現代では、企業活動の上でも、ユーザーからの信頼を失わないよう発信を行う際には様々な配慮が必要です。

特に意識しておきたいのが、「ポリコレ（ポリティカルコレクトネス）」という概念です。

聞いたことはあってもよく分からない、という人も多いのではないでしょうか。

今回はそんなポリコレについて、その意味や企業が意識すべきポリコレ炎上防止のための対策までご紹介します。

1.　ポリコレ（ポリティカルコレクトネス）とは？

ポリコレとは、ポリティカルコレクトネスの略で、日本語に訳すと「政治的正しさ」といった意味を持ちます。

人種や性別、宗教、年齢、障害の有無など様々な違いによる差別・偏見を無くし、公正な社会を作ろうという運動のことを指しています。

1-1.　ポリコレの歴史

ポリコレという言葉の歴史は、1980年代のアメリカから始まっています。

それまでアメリカではアングロ・サクソン系プロテスタントの人々が社会の中心となっていましたが、人権意識の高まりによりマイノリティに対する差別・偏見のある社会を変えていこうという活動が始まりました。

そこで、まずは「インディアン」を「ネイティブ・アメリカン」と呼ぶなど差別的な呼称から改めようといったところから、ポリコレという概念が広がってきたのです。

2.　ポリコレは炎上の原因に？企業がポリコレを意識すべき理由

例えば「看護婦」が「看護師」と呼ばれるようになったことなど、日本でもポリコレの広がりにより表現が変更されているものは多くあります。

ポリコレへの配慮のなさは炎上の原因にもなり得るため、企業にとってもポリコレへの意識は重要でしょう。

企業がポリコレを意識することで、以下のような様々なメリットにもつながります。

2-1.　炎上防止につながる

まずは、前述したように炎上防止という面ですね。

特にSNSなどをビジネスに活用する中で、ポリコレに配慮のない言動は大きな炎上につながる可能性があります。

炎上は企業活動に大きな悪影響を与えてしまう可能性もあるため、ポリコレへの配慮は忘れないようにしましょう。

2-2.　ブランドイメージや信頼の向上につながる

近年では企業がポリコレを意識することはもはや一般的となっています。

ポリコレを意識した経営を行うことで、取引先やユーザーからの信頼を維持し、ブランドイメージを向上することができるでしょう。

2-3.　従業員の安全性向上やダイバーシティ促進につながる

企業内でのポリコレ意識が高まれば、従業員の間でも差別や偏見を抑制し、マイノリティの方でも心理的に安全性の高い環境を作ることができるでしょう。

また、多様な人材を活かすことのできるダイバーシティを促進し、実現することにもつながるでしょう。

企業の成長のためには、多様な人材が活躍し新たな発想を生み出すことが重要になります。

2-4.　配慮のしすぎにはデメリットも？　

ポリコレへの配慮は重要ですが、ポリコレやそれによる炎上を意識するあまり過剰な対応を行ってしまい、「過剰に意識しすぎではないか？」と新たな火種を生んでしまうこともあり得ます。

中にはポリコレの概念を振りかざし行き過ぎた批判を行う人もいますので、批判があってもすぐに謝罪や撤回をするのではなく、適切に状況を把握してから対応を検討しましょう。

3.　企業ができるポリコレ炎上への対策

ポリコレ炎上を防ぐための対策に企業が行うと良いものとして、次のようなものが挙げられます。

• ガイドラインを策定する
• 研修を行う
• 求人情報・採用基準の見直し
• SNS監視を行う

それぞれ詳しく見ていきましょう。

3-1.　ガイドラインを策定する

まず、企業内でSNSの運用やマーケティングなど、発信の際のガイドラインを策定することです。

差別的な発言などは禁止するようルールを設けることで、不適切な投稿を防止し、炎上を防ぐことができるでしょう。

3-2.　研修を行う

ガイドラインの策定とともに重要なのが、従業員に対してポリコレの概念やハラスメントに対する研修を行うことです。

概念やそのリスクを理解することで、炎上のリスクを抑えることができるでしょう。

また、近年ではグローバルな企業も増加しており、そういったところでは国ごとの文化の違いやポリコレに対しての意識の違いなど、海外でも対応できるようなグローバル研修を行うことも求められます。

3-3.　求人情報・採用基準の見直し

求人情報・採用基準の見直しも、ポリコレへの配慮のためには重要です。

性別や年齢、国籍など、求人情報では表現に注意しながら、多様な人材が応募しやすい環境であることを伝えられると、企業のイメージ向上の面ではもちろん、様々な人が応募しやすくなり、優秀な人材を獲得できる確率も高まるでしょう。

3-4.　SNS監視を行う

様々な対策でポリコレへの配慮を行っていても、SNSの発達した現代では、些細なことなどどんな事が炎上につながるか分かりません。

SNS監視を行うことで、リスクを早期に発見し、被害が拡大するのを防ぐことができるでしょう。

SNS監視は目視やツール利用などで自社で行うことも不可能ではありませんが、膨大な情報がものすごい速さで流れるため、見逃しなどのリスクもあります。

専門的な知識を要することもあるので、SNS監視を行ってくれる風評被害などの専門対策会社に依頼すると良いでしょう。

4.　ポリコレ炎上への対策は「ブランドクラウド」にお任せください

ポリコレについて理解し、炎上を避ける意識を持っていても、インターネットの広がる現代では炎上の可能性を無くすということは難しいでしょう。

最悪の場合、行き過ぎた配慮が問題となってしまうこともあり得ます。

万一の炎上や風評被害に備えておきたいと考えている方は、ぜひ弊社「ブランドクラウド」にお任せください。

弊社では、風評被害が起こるリスクに対して根本からの対策を行う「風評被害クラウド」といったサービスをご提供しております。

風評被害クラウドでは、AIを用いた風評監視によって悪評などのリスクを早期発見。

誹謗中傷や風評被害といったネガティブな被害を改善・防止するために、変容するインターネットのアルゴリズムに対応できる弊社ならではの施策を行っております。

このような成功率の高い施策や豊富なノウハウにより、インターネット上の幅広いトラブルから効果的に企業活動をお守りするのがブランドクラウドの特徴です。

また、インターネットの拡散性は高く、ネガティブな情報はものすごいスピードで広がっていきます。

そのため、炎上の影響が検索エンジンのサジェストなど、ユーザーの目に入りやすいところまで及んでしまっている可能性もあるでしょう。

弊社ブランドクラウドでは、このような様々なレピュテーションリスクを網羅的に調査できる無料調査も行っております。

まずはぜひ一度、お気軽にご相談ください。

まとめ

今回の記事では、企業が配慮すべきポリコレについて、その概要と重要性、またポリコレ炎上を防ぐための対策までご紹介しました。

行き過ぎた配慮にもリスクはありますが、現代の企業にとってポリコレを意識しておくことは企業を守り、成長させていくために重要です。

SNS監視などで炎上のリスクをより抑制し、企業を守りたいという方は、ぜひブランドクラウドをご利用ください。