【2022年最新版】ネット炎上ランキング|炎上が発生するメカニズムや歴史も紹介
ネット炎上についてしっかり理解していますか?
この記事では「ネット炎上」について解説していきます。結論、ネット炎上は些細な出来事がきっかけになることも多いので、常に注意を払うことが重要です。
ネット炎上を検討する際、わかりづらい「ネット炎上ランキング」を調査した結果をまとめたので、ぜひ見ていただければと思います。
その他にも「ネット炎上の原因」の説明や、「ネット炎上の歴史」について説明していきたいと思いますので、ぜひこの記事を読んでネット炎上について知っていただければ幸いです。
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2022年のネット炎上ランキング
ネットの炎上は、事件やスキャンダルの他に、社会の常識や価値観の変化も分かる事例も多くあります。近年の炎上を知ることで価値観や倫理観、社会常識のアップデートにつながります。
2022年のネット炎上をまとめているので、見ていきましょう。
大阪王将の衛生問題に関する炎上事例
2022年7月、Twitterにて大阪王将の元従業員を名乗る人物によって、厨房にナメクジが発生している事実が画像付きで発信されました。
さらに、ナメクジがいることを店長に伝えたところ、「ザルにもいるから気をつけて」と返事をしているLINEも公開された事により、店側が店舗の不衛生を黙認していることが拡散されるのです。ネット上では大きな物議を醸すこととなり、大阪王将は公式ホームページで謝罪、事実関係を保健所と連携して検査・調査することを発表。
その後、厨房にナメクジが発生していた該当店舗は、閉店しましたが、大阪王将のイメージは地に落ちる結果となりました。
「生娘シャブ漬け発言」での吉野家の炎上事例
2022年6月、早稲田大学主催の社会人向け講座の中で、大手牛丼チェーン「吉野家」の常務取締役企画本部長が不適切な発言をした結果、参加の一部の人がTwitterに書き込み炎上しました。
講義が行われたのは4月16日のことで、社会人向け「デジタル時代のマーケティング総合講座」にて、若い女性をターゲット層にしたい場合のマーケティング手法として「生娘をシャブ漬け戦略」と表現。
生娘シャブ漬け戦略について「田舎から出てきた右も左も分からない若い女性を無垢で生娘のうちに牛丼中毒にすれば良い。男に高い飯を奢ってもらうようになれば、絶対に牛丼を食べることはないから」と説明します。実際に受講生の中には女性も多くいたとのことで、その発言に対して「怒りに震えた」と話していたり、多くの受講生が発言に対して違和感を覚えたとのこと。
その後、講義内容がTwitterで拡散された事によって、多くの批判が寄せられ、吉野家は公式サイトで「講義ないの言葉・表現の選択は不適切で、人権・ジェンダー問題の観点からの到底許容できない」との見解を示し、執行役員・取締役から解任しました。
株式会社ノースサンド人事担当者の炎上事例
2022年1月、ITコンサルティングなどの事業を手がける株式会社ノースサンドの人事担当社員が採用における個人的な見解をTwitterに書き込んだところ賛否両論の声が上がりました。
人事担当社員は、「新卒採用担当を採用したいと思い、たくさんの方にご応募いただいているのですが、給与や待遇にこだわりのある人とは働きたくないのです。私は会社の顔となる人事だからこそ、待遇/給与で会社を選ぶ方とは働きたいとは思わない」と投稿。
この発言に対して、「サラリーマンなら仕事内容と報酬は天秤にかけるのが当然」「典型的なブラック企業だ」などの否定的な意見が寄せられています。その後、株式会社ノースサンド側からはこの発言に対する釈明などがされずに風化されつつあることも、多くの人が疑問視している状態です。
神奈川県知事の緊急速報エリアメール誤報に関する炎上事例
2022年1月、神奈川県全域で深夜から朝方にかけて、注意報を知らせるためのエリアメールが合計626件送信されたことで県民から非難されました。スマホからの大きなアラートサウンドがなり続けた事により「眠れない」と苦情が殺到したため、神奈川県知事の黒岩祐治は、Twitterで謝罪をする事になります。
委託業者によるプログラムの誤作動が原因であったとのことを明かした上で、同じことが起こらないように再発防止に努めると話したのですが、謝罪直後に「私も寝不足です」と追記したことで多くの県民は更なる不信感を募らせることに。
ユーモアを交えたつもりが火に油を注ぐ展開となってしまったのです。
スシローのビール半額キャンペーンに関する炎上事例
2022年7月、スシローは「何杯飲んでも生ビールジョッキ半額キャンペーン」を発表したのですが、開始日を明記しなかったことを理由に消費者から不満の声が寄せられました。
開始日を明記していない広告を張り出していた事により、キャンペーン開始日より前に広告を見たお客さんが半額で飲めると思いビールを注文したところ通常価格の請求がされたことをTwitterに書き込みます。
また一部の店舗では開始直後に入店したにも関わらず、すでにビールが完売していたり、広告写真より小さいジョッキでビールが提供されるなどキャンペーンに対する不透明さが顕著に出ました。スシローのビジネスの仕方が詐欺そのものだと炎上が相次ぐ結果となりました。
舞妓制度に関するネット上での告発とそれに関する炎上事例
2022年6月、元舞妓を名乗る女性が「この世から抹消されるかもしれないけど、これが舞妓の実態」という衝撃の事実を告発し、ネットを騒然とさせました。
女性が告発した内容は、当時16歳で舞妓をやっていた時、お酒を浴びるほど飲ませられ、お客さんと混浴を強いられたという内容。文章の他に未成年で舞妓をしていた頃のお客さんとの写真を公開し「本当に伝統文化と言えるのかを今一度考えて欲しい」と投げかけます。
日本が世界に誇る伝統文化の背景に、未成年飲酒や性的暴行が隠されていたことに多くの人が衝撃を受け、舞妓文化を問題視する人が増えました。また、この議題は日本に留まらず、世界中でも翻訳されショッキングなニュースとして注目されました。
就活メディアに掲載された「底辺職業ランキング」の炎上事例
2021年5月、Synergy Careerが運営する新卒向け就職活動情報サイト「就活の教科書」にて衝撃的な記事が公開され、多くの人から批判の声が寄せられました。
記事のタイトルは、「【底辺職とは?】底辺の仕事ランキング一覧!|特徴,デメリット,回避方法も」というもので、土木・建築作業員・清掃スタッフ・介護士などブルーカラーを中心とした職業を世間一般での底辺職として紹介されていました。
この記事に対して、「社会を下から支えている大事な仕事」「仕事への価値観は人それぞれ」「誇りを持って働いている人たちがいる」と大バッシング。現在は、すでに該当記事は削除されていますが、「【行く意味ある?】Fランク大学一覧|Fラン大学の実態,偏差値,女子あるあるも」という一部の人をバカにするような類似記事が掲載されています。
多くの人から注目を集めるために、過激なタイトルや内容を追求しすぎてしまうと、結果的にブランド価値が下がる典型例です。
sansan人事担当者の炎上事例
名刺管理の事業展開をするSansan株式会社の人事担当者が個人アカウントでツイートした内容に多くの疑念の声が寄せられました。人事担当者は、「採用は”採ってはいけない人”を見極める仕事だ。最近意味が分かってきた」とツイート。
言ってることは正しいのでは?と思う人もいるかもしれませんが、「会社と応募者は平等の立場にある」という建前を崩し「自分たちは選ぶ立場で上なんだ」という傲慢さが露骨に現れている点において、非倫理的であると避難の的になります。
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ネット炎上が発生するメカニズムとは?
ネット炎上は主に3つのフェーズの流れによって発生するものなので、そのメカニズムについて見ていきましょう。
発端
炎上における「火種」と言われる発端フェーズでは、一部の人が企業や著名人の不祥事や失言を発見して指摘します。
属している界隈では許されていた発言でも全く関わりのない人が見て不快に思ったり不適切と判断して発信されるケースも最近では増えてきました。テレビでの発言や実際に起きた事件のほか、Twitterで問題提起されるケースが多いです。
深堀・拡散
一部の人が不適切なことや不快に思ったことを指摘して共感する人が多ければ、Twitterや2チャンネルなどの匿名掲示板をメインに共有・拡散されます。
リアルタイムで物事が展開されがちなネット空間では、過去の人物像が深掘りされたり、事件に至った経緯を追求され、事実ではないことも含めて詳細な情報が発信されやすいです。
炎上
ネットでの話題性が大きくなった結果、まとめサイト・ニュースサイト・テレビ番組などで取り上げられて、さらに事態が大きくなります。
大手サイトやテレビが取り上げるケースは最悪の場合で、ここまでの規模になると収拾がつかずに大きな損害につながります。
ネット炎上を防ぐには?
実際にネットの炎上を防ぐためには、具体的にどのような対策方法があるのか見ていきましょう。
SNS運用や公の発信に対してのレギュレーションの設定
近年多く見られる炎上ケースとして企業に勤める個人が運用するSNSアカウントでの失言が挙げられます。言論の自由がある一方で、過度な見解を発信すると他者に不快感を与えたり、社会常識からかけ離れた発言によって企業イメージを下げる事に直結します。
そのため、会社を名乗ったり自分自身をブランド化している場合は、「何を発信するか」よりも「何を発信しないか」に重点を置いて、トラブルを避けるためのレギュレーションを設定することが大切です。
コンプライアンス研修の実施
社会常識や倫理観はものすごいスピードで変わっているので、法令遵守の他に他者を攻撃しない・傷つけないためのコンプライアンス研修を行いましょう。
SNSは、いつ・どこで・誰に見られているかわからないツールであり、仮にプライベートアカウントだとしても流出するリスクはあるので、発言に細心の注意を払うことがいかに重要であるかを学ぶ機会を作ることが大切です。
個々が責任感と危機感を持つために、研修の一環で炎上の恐ろしさと炎上しないためのコンプライアンスを学ぶ必要性があります。
炎上後の対応策の事前策定
炎上した場合、どれだけ早く事態を収拾できるかによって炎上後の被害やブランドイメージ低下には大きな差ができます。大切なのは、いち早く炎上している事態に気づくことと、それに対して可能な限り早く弁解したり謝罪すること。
しかし、ただ謝罪をするだけでは、神奈川県知事の炎上ケースのようにさらに炎上する可能性もあるので、不快に思った人や不適切と判断した人たちが納得できるような釈明をするための準備を整えておくことが大切です。
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ネット炎上の歴史とは?
ネット炎上はいつからあり、どのような変化があるのかを見ていきましょう。
2010年前後はステマでの炎上が盛んに
ステマとは、「ステルスマーケティング」の略語であり、企業からお金をもらっていることを隠して、PRをするいわゆる「やらせ商法(サクラ商法)」のことを指します。
日本国内でステマの認知が浸透したのは、入札ごとに手数料がかかるオークションサービス「ペニーオークション」での詐欺事件が発覚した時です。当時、芸能人が業者と金銭のやりとりをした上で、落札していない商品を落札したと嘘のブログを投稿したことで大きな問題に発展しました。
現在では、インフルエンサーや芸能人が企業PRをする場合、「プロモーションであること」「提供であること」を明記することが求められていて、それをせずにPRした場合は、ステマ行為としてネット炎上につながります。
2015年前後はSNSでの一般人の投稿で炎上が盛んに
インターネットの普及とともに知名度のない一般人が炎上するケースも増えています。特に多いのが「バイトテロ」と呼ばれる炎上。
一般人がコンビニのアイス用冷蔵庫に入って写真を撮ったり、バイト中の不適切な行動をネットに載せる事によって多くの人から非難の声が寄せられました。
たとえ無名の高校生や社会人であっても、過激なことをするとネット上に拡散され、店が特定されたり、通学している学校が特定されたり、投稿者本人以外の被害にもつながります。お店の場合、店舗のイメージが悪くなったり、商品が販売できなくなり大きな損害となり、投稿者に多額の損害賠償を請求するケースもありました。
2020年前後は女性蔑視や職業差別で炎上が盛んに
グローバル化とともに日本に残る男女格差や経済格差、人種差別の問題は年々深刻化しています。
非現実的なボディプロポーションをした女性キャラクターをご当地キャラとして選んだり、「お袋の味」という表現で料理は女性がするものというイメージを抱かせるような発言は、徐々に受け入れられなくなっているのが現状です。
表現の自由が奪われていると考える人がいる一方で、今まで黙認され続けていた差別されていた人たちの生きやすい社会が確立されつつあります。
ネット炎上が発生する3つの背景
ネット炎上が発生する具体的な背景を3つ見ていきましょう。
企業の不祥事
ネットが普及した事により企業の不祥事が消費者側と従業員側どちらからも発信されやすい時代となり、告発により炎上するケースが増えています。
【具体的なネット炎上例】
- 某食品メーカーの人気カップ焼きそばの異物混入
- 某百貨店の不適切な広告・CM動画
- 某飲食店の不衛生な調理環境 など
また、数年前や数十年前の出来事が時を超えて炎上する事例もあるので、何か不祥事を起こした際は、しっかりと訂正・謝罪をすること、そして信頼を取り戻すための行動を起こすことが大切です。
発信したものが賛否を呼ぶものであった
ネットは自由に発言できるプラットフォームである一方で、多くの人が利用しているため、多くの注目を集めるためには、他の人とは違う発信をすることが求められます。インフルエンサーなどは、少しでも世間からの関心を集めるためにどうしても過度な言動に走るケースが多く、判断能力が鈍ったタイミングで炎上してしまうことがあります。
また、活動家として社会問題を提起したり、新たな挑戦をする中で、賛否両論に別れるトピックの場合は、多くの人の議論を巻き込むという意味で炎上するケースが多いです。
誤投稿など運用上のミス
企業や仕事で公式SNSの運用に携わっている人は、個人で使用しているSNSと投稿するアカウントのミスがないように注意することが求められます。実際に、某アウトドアブランドのSNSアカウントから突如、政権批判する投稿がされネットが騒然となりました。
その日のうちに投稿が削除され、「担当者の個人的な見解であり、会社との関係はない」と謝罪したのですが、個人の感情や価値観を共有するプライベートアカウントを所有している場合は、ビジネスで使用するアカウントと混在しないように気をつけてください。
デバイスを分けるなどの対策をすればリスクを避けられます。
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ネット炎上について理解しよう
この記事での結論をまとめると、
- 2022年もたくさんのネット炎上が発生している
- ネット炎上には3つのフェーズがあり、収拾つかなくなる最悪のケースも起こりうる
- ネット炎上は突如発生することもあるので対策を用意しておくこでリスクを最小限に抑えられる
- 著名人や企業の他に、一般人でも大きな炎上の火種になるケースが増えている
ということが分かりました。
ネットを利用する人であれば、誰でもネット炎上はすぐ身近に潜んでいるので注意してSNSを利用することが大切です。また、ビジネスの場面で不適切な発言や不祥事を理由に、炎上してしまった場合は、いち早く行動を起こすことが炎上を抑える最良策。
事前に、マニュアルを作成したり、研修でネット炎上を起こさないための教育をして対策を行いましょう。
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